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相続サポートセンターレポート

一番大事なのは節税対策??

2017年07月20日

大ちゃん先生こと、高橋 大貴です。

 

相続の対策は「分割対策」「納税対策」「節税対策」の3つがあります。この中で、もっとも皆さんからのご相談が多いのは、私の経験では圧倒的に「節税対策」です。例えば、相続税に詳しい税理士さんなどを呼び、「相続税節税セミナー」などを開催すると、あっという間に満席になります。しかし、「遺言書セミナー」とか「認知症対策セミナー」などは、節税セミナーに比べると、なかなか参加者が集まらなかったりします。どうも「節税」という甘い響きに弱い方が、世の中には多いように感じます。

しかし、相続の三大対策で一番大事なのは、本当に「節税対策」なのでしょうか?

 

相続税節税という甘い罠

弊社が相続対策セミナーを始めた7~8年前に比べ、様々なところが「相続に関するセミナー」を開催するようになりました。しかし、見ていると、多くセミナーが「相続税の「節税」セミナー」であることに気づきます。

私のところに相談に来られる方に非常に多いのが、そういう「相続税節税の提案」ばかりを聞いた結果、特に必要のない「節税商品」を買わされてしまった方たちです。

 

ある相談者Aさんのケース

A:「先日●●から勧められて、私は相続税の節税対策をすでにしました。」

私:「そうですか。では、その対策で相続税がいくらくらい下がったのですか?」

A:「え? ・・いや、それはわかりません。とにかく下がったのでしょ?」

私:「当方の試算では、Aさんは、特に相続税はかかりませんが・・?」

A:「ええ!? ●●からは、相続税かかりそうって言われましたよ!!」

 

 こういう方がとても多いのです。相談に来られる方は、まだお救いできますが、気づかない方は最後まで気づかないまま。「必要のない節税対策」をしてしまう方が、世の中にはこんなにおられるのかと、いつもため息が出るほどです。

多い例は、生命保険・教育資金贈与信託・賃貸アパート建設、などでしょうか。

 

 節税商品を売っている営業マンも、生きていくために必死です。皆さんが興味を持ち、「なんとなく恐いから、その薬を買いたい」と言えば、喜んで売るでしょう。しかし、診察もせず、検査もせずに、道行く行商人から購入した薬が、果たして飲んで効くでしょうか?行商人は薬を売ったら、どこかへ行ってしまいます。少なくとも皆さんが「相続対策」をしたいのであれば、相続の専門家のところに行きましょう。そして、相続人のために相続税の節税をしたいのであれば、少なくとも「相続税の試算」をしてから、対策に進むべきです。くれぐれも、順番をあべこべにしないようにしてください。

 

「独りよがり」の相続対策が増えています

 相続税対策のために、賃貸アパートやマンションを建てる方が増えています。

確かに、賃貸アパート・マンションの建設は、優れた相続税の節税方法です。(借金が相続税を下げるわけではないことに注意しましょう!)しかし、賃貸アパート・マンションは「不動産賃貸業」という「お仕事」であり「事業」です。何も勉強せずに、寝ていても収入が入ってくるような甘いものでは決してありません。残された家族が、その「事業」を引き継いでいけるかどうかを全く考えず、「相続税節税」という大義名分の下、「立派な城を築いて逝きたい」というロマンを追い求めてしまう方が後を絶ちません。

 相続税は、一時的な税金です。

 しかし、不動産の経営と借金の返済は、ずっとずっと続くのです。

 

 たとえば、相続人が3人(妻と子2人)で、1億円の相続税課税財産を持っている方は、法定相続分通りに財産を分けたと仮定すると、相続税が315万円かかります。(妻と子2人で支払う税額の合計)

 ここで、1億円借金をして、持っている土地の上に1億円の賃貸アパートを建てると、相続税を確かにゼロにすることができます。

 しかし、315万円の相続税をゼロにするために、1億円の借金するのか?という話です。不動産賃貸業の知識が全くなかったり、これから勉強するつもりもない相続人であれば、わけのわからない仕事を1億円の借金付きで引き継ぐよりも、315万円だけ借金をして相続税を支払った方が、良い場合もあるのではないでしょうか?

 

 不動産賃貸業は簡単で魅力的だよと、「経験者」である親の世代は言うかもしれません。しかし、勉強していない子どもたちにはその「魅力」は伝わらず、「恐怖」だけが残ってしまいます。

誤解が無いように繰り返しますが、賃貸アパート・マンションの建設は、優れた相続税の節税方法です。しかし、その対策を完璧にするためには、その建設をきっかけに、後継者と一緒に「不動産賃貸業の勉強」をすることが必要です。その建物が新しくてきれいなのは、建てた方がお元気なうちだけなのですから。

 

一番大事なのは節税対策ですか?

セミナーでもよく話しますが、もらった以上にとられる税金はこの世にありません。例えば1億円相続したら、相続税が2億円かかったなんてことは絶対にありません。税金を支払うのは口惜しいかもしれませんが、なんとかなります。

これに対してなんともならないのは、家族同士の争いごとです。ケンカをしてしまったら、終わりです。美味しいケーキが1つだけ、子どもは3人、ケンカにならないと思いますか?子どもが2人以上いる方は、まず「遺言書を書くこと」を検討して下さい。

そして、相続人に「資産」だけを相続するのではなく、お父さんお母さんの「思い」や「知識」を相続してください。それはきっとお金以上の「遺産」になるでしょう。特に、お金やモノでなく「事業」を後世に引き継ぐ方は、ご自分の「経営ノウハウ」をいかに次世代に引き継ぐか。これが「一番大切な相続対策」ではないでしょうか?

 

私ども相続サポートセンターは、「分割対策」と「節税対策」をバランスよくアドバイスすることを常に心がけています。お悩みがある方は、いつでもご連絡ください。

カテゴリ : 相続トラブル 相続税

筆者紹介

高橋 大貴
福岡相続サポートセンター
相続コーディネーター

世の中に生命保険を売る人はたくさんいますが、「相続や不動産にも生保にもくわしい人」は、じつはあまり多くありません。
相続のことが心配になったら、「相続に強い生保プロ」である私 高橋 大貴に、いつでもご相談下さい。
生命保険は相続対策の万能選手といわれています。しかし、大変に複雑でわかりにくいものです。また、年をとるごとに、年々加入が難しくなっていくものでもあります。
まずは「現在加入している保険の診断」から、お早めにご相談下さいませ。

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